EFRシリーズの6258タービンには2種類のタービンハウジングがあります。
![イメージ 1]()
A/R=0.64 フランジ:T25 シングルスクロール(SS)
A/R=0.92 フランジ:T4 ツインスクロール(TS)
ツンスクロールにすべきか、シングルスクロールが良いか、悩んでました。
選ぶポイントは、やはりブーストの立ち上がりです。
それで、ずっと前からツンスクロール/シングルスクロールが同じ条件で比較出来るダイノデータを探してましたが、ついにその答えを得られるエンジン出力/トルク/ブーストのダイノデータ(エンジン特性図)を見つけました。
図を見ると、ブーストの立ち上がりの速い順に
グリーン A/R=1.08 フランジ:T4 ツインスクロール
ブルー A/R=0.63 フランジ:T3 シングルスクロール
ゴールド A/R=0.82 フランジ:T3 シングルスクロール
簡単にA/Rとフランジによる立ち上がりやパワーの関係を説明すると、
A/R
小=ブーストは早く立ち上がるが、高回転でブーストの垂れや、高回転が伸びがない
大=立ち上がりは遅いが、高回転が伸び、パワー出しやすい
フランジ
T3=マニホールド内の排圧は高くなり(=排ガス速度は速い)、A/Rが小さいのに似た作用をする
T4=マニホールド内の排圧は低くなり(=排ガス速度はT3より遅くなり)、A/Rが大きいのに似た作用をする
図から見た結論
A/R=0.64 フランジ:T25 (SS) vs A/R=0.92 フランジ:T4 (TS)
おそらく、
ブーストの立ち上がりは0.64 T25(SS)も0.92 T4(TS)も同等か、ややT4(TS)が早い
トルク/パワーは0.92 T4(TS)の方が高くなる
ちょっと計算は次回として、今日はこのあたりで。